Nakamuraのミニ四駆徒然

大人になってミニ四駆と再会したRiki Nakamuraの、気ままなミニ四駆生活。速いセッティング、流行のアレコレは出てこないので4649!

ドリムスペシャル開発 その4

トライアンドエラー、アンドエラー。

 

 

完全に実戦テストに終わったスプリングトライアルの2回目でしたが、悔しさだけではなく、いくつかの収穫もありました。

 

ドリムスペシャル(以下、ドリスペ号)はバンク上のさざ波ウェーブで弾かれ、通常のさざ波ウェーブでは弾かれませんでした。一方、現地改修となった3号機改ではバンク上は問題なかったものの、通常さざ波で弾かれていました。

ドリスペ号と3号機改のセッティングはモーターとギヤが異なるという問題点はありますが、S2シャーシという点では同じです。また、当日の速度域は似たようなものでした。異なるのは、フロントアンダーの処理と、マスダンパーの取り付け方法です。

ドリスペ号のフロントアンダーはアンダーガードを加工し、横幅を狭くしてありました。一方、3号機改は通常通りの取り付け方法です。大径用を加工したものと小径用という違いもあり、最低地上高はドリスペ号の方がやや低い状態でした。

マスダンパーはドリスペ号ではサイドステー経由をやめてフロントアンダーからFRPを伸ばして取り付けていました。さざ波に接触するリスクはサイドステー経由よりも低くなったと思います。サイドステーはデジタルバーニングで抵抗になるリスクも有りますが、さざ波でも同様にリスクになると考えています。

2台の重量は走行時、ややドリスペ号が重かったと思います(未計測)。同一条件ならもう少し原因を絞れるのですが、終わった後でそこに気がついても遅いわけで。

 

さて、2台のマシンがそれぞれ異なるさざ波を苦手としたのは、マシンのセッティングの違いに原因があるのは明らかです。それぞれのセッティングから、ひとまずそれぞれのさざ波に対処できているセッティングを確認します。

・バンク上さざ波

バンク上さざ波を攻略出来たのは3号機改でした。

小径用アンダーガード左右のみ、リヤブレーキは黒で地上高2mm弱。サイドステー経由でヘビーマスダンパー左右1個ずつ。タイヤは大径ホイールにローハイト(ハード/ミディアム※)。

特別な加工は特になく、優等生が真面目に教科書を読んで組み立てました、というようなマシンですね。

・さざ波ウェーブ(通常設置)

通常のさざ波を攻略出来たのはドリスペ号でした。

大径用アンダーガードを加工、イン側へオフセット。リヤブレーキは緑で地上高2mm弱。フロントアンダーからFRP経由でマスダンパー(シリンダー)と球マスダンパー(軽い方)を左右1個ずつ。タイヤは大径ホイールにローハイト(ハード/ミディアム※)。

アンダーガードは左右の幅が狭く、地上高は小径と大径の中間といったところです。

 

2台のセッティングを見比べると、通常のさざ波ウェーブでは対策が功を奏したように見えますが、バンク上のさざ波では逆に従来通りのセッティングの方が良かったように思える結果です。

さざ波ウェーブ対策については、これまでの走行経験やレーサー同士の検討から「幅があるとひっかけて姿勢を乱すのではないか?」という結論に至り、リヤブレーキのプレート幅を狭め、アンダーガードも同様に狭めるという対策を行いました。実際に走行してみて効果はあったように思えるのですが、バンク上のさざ波では効果を発揮しませんでした。逆に、対策していないマシンの方が問題無いという結果です。

あくまでも推察に過ぎませんが、ドリスペ号がバンクで飛んだ原因を次のように考えます。さざ波による影響を受けていたものの、コースアウトしない程度であったドリスペ号が、バンクによってその揺さぶりの影響を大きく受けてしまったため、踏ん張ることが出来ずにロールしてしまったのではないか、と。

検証の余地がない(コース状況を再現できないため)ので推察の域を出ませんが、なんとなくこれが真実に近いような気がしています。つまり、まだまだ対策は不十分である、ということです。

 

タイヤ径を小径に変更して走行した時の感触が(完走はできませんでしたが)良かったので、現在小径用にリセッティング中です。アンダーガードを小径用のものを加工して、大径用を加工したものとは異なるアンダーガードにして様子を見たいと思います。

 

あとは、(速度域的に)使えるモーターが無くなってしまったので、用意しないといけませんね。

 

※ミディアムという表記はタミヤ公式として存在せず、ここではノーマルタイヤを便宜上、ミディアムと表記しました。